大世古町(読み)おおぜこちよう

日本歴史地名大系 「大世古町」の解説

大世古町
おおぜこちよう

[現在地名]伊勢市大世古一―四丁目

月夜見宮つきよみのみやの西にある。山田では小路を世古と称するが、大きい世古という意であろうか。大世古は、元徳三年(一三三一)三月一〇日の筑前八郎跡田畠注文案写(光明寺古文書)に「壱段北垣内付西、大世古次郎作」と記される。山田三方二四家の一つ竜周防の屋敷があった。「杉の落葉」は「大世古ノ竜ト云フ氏ハ、他ニ類ナキ称ナリ(中略)田丸ノ近村ニりゆうの みやト云フアルヲ、彼先祖造営シタルヨリ、始メノ称ハ失ヒテ竜ト称シ来レリトモ云フ」「大世古ノ高向氏カ先祖初テ高向村ヨリ山田ニ来リ住セシ時ニ、山田大路カ祖ト親シカリケルニ、高向氏ニ謂テ云、已来山田ニ住居セバ御師職ニ非レバ格モよかラザレバ、吾カ有リ来リタル檀家ノ地ヲ少シ分チ与フヘシ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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