大三重(読み)おおさんじゅう

精選版 日本国語大辞典 「大三重」の意味・読み・例文・類語

おお‐さんじゅう おほサンヂュウ【大三重】

〘名〙 (「三重」は声明(しょうみょう)声域の最高の高さをいい、のち、平曲浄瑠璃の高音域の旋律型の名となり、義太夫などの三味線音楽では場面転換に使われる) 義太夫浄瑠璃の旋律型の一つ大序初段の第一場面)の終わりに使われるもので、普通の三重より長大で荘重。
※俳諧・蛇之助五百韻(1677)「師直(もろなを)が威のひかり長閑き 今初段大三重に雨過て〈常矩〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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