大アトラス山脈(読み)だいアトラスさんみゃく(英語表記)Haut Atlas

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大アトラス山脈」の意味・わかりやすい解説

大アトラス山脈
だいアトラスさんみゃく
Haut Atlas

ハイアトラス山脈オートアトラス山脈ともいう。モロッコ中央部の山脈で,アルジェリア国境から大西洋岸まで,780kmにわたって延びる。 4000mをこす高山が多く,最高峰は全アトラス山脈中でも最高のトゥブカル山 (4165m) 。山脈を横断する峠も高所が多い。山脈の北側や低い山頂は豊富な植生に恵まれ,山麓には水の豊かな渓谷があり,よく灌漑された小さな畑が点在し,果樹栽培が盛ん。山脈の南側はサハラ砂漠の乾いた熱風にさらされているため,一般に植生は乏しく,遊牧が行われる。鉱物資源には,銅,鉄,鉛,スズマンガンなどが多く,開発も次第に行われている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android