大さ(読み)おおきさ

精選版 日本国語大辞典 「大さ」の意味・読み・例文・類語

おおき‐さ おほき‥【大さ】

〘名〙 (「おおき」は形容詞語幹。「さ」は接尾語)
① (物の)大小度合
伊勢物語(10C前)九「白き鳥の嘴(はし)と脚と赤き、鴫(しぎ)のおほきさなる、水の上に遊びつつ魚(いを)をくふ」
② (心、度量などの)大きなこと。また、その度合。
古本説話集(1130頃か)二〇「ゆゆしかりけるものどもの、心のおほきさ、ひろさかな」

おおい‐さ おほい‥【大さ】

〘名〙 (「さ」は接尾語) =おおきさ(大━)〔観智院本名義抄(1241)〕
※失われた青春(1946)〈竹山道雄〉「彼はこの時ほどわれらの生きている時代の大いさを思ったことはなかった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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