20世紀日本人名事典 「夢野 久作」の解説
夢野 久作
ユメノ キュウサク
大正・昭和期の小説家
- 生年
- 明治22(1889)年1月4日
- 没年
- 昭和11(1936)年3月11日
- 出生地
- 福岡県福岡市小姓町(現・中央区大名)
- 本名
- 杉山 泰道(スギヤマ ヤスミチ)
- 学歴〔年〕
- 慶応義塾大学文学部〔大正2年〕中退
- 経歴
- 修猷館を経て慶応大学に進んだが退学し、農園経営、僧侶、謡曲教授、新聞記者などを経て、大正11年童話「白髪小僧」を刊行。15年「新青年」の創作探偵小説に応募した「あやかしの鼓」が2等に当選、この時から夢野久作の筆名を用いる。昭和10年代表作「ドグラ・マグラ」を刊行したが、その翌年死去。同作品は63年桂枝雀の主演で映画化された。他の作品に「瓶詰地獄」「押絵の奇蹟」「犬神博士」「氷の涯」「暗黒公使」など。「夢野久作全集」(全7巻 三一書房)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報