夜鳴・夜泣・夜啼(読み)よなき

精選版 日本国語大辞典 「夜鳴・夜泣・夜啼」の意味・読み・例文・類語

よ‐なき【夜鳴・夜泣・夜啼】

〘名〙
① 鳥などが、夜中に鳴くこと。
万葉(8C後)一九・四一七九「霍公鳥(ほととぎす)夜喧(よなき)をしつつわが背子を安眠(やすい)な寐(ね)しめゆめ情(こころ)あれ」
② (夜泣) 夜、幼児が泣くこと。
※万葉(8C後)一二・二九四二「わが背子に恋ふとにしあらし緑児夜哭(よなき)をしつつ寝(い)ねかてなくは」
夜間に商いをすること。また、その人。
洒落本・浪花今八卦(1773)檜扇卦「夜なきのうどん屋呼込む」
滑稽本・街能噂(1835)一「風鈴蕎麦夜鳴(ヨナキ)といひやす」

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