夜道怪

デジタル大辞泉プラス 「夜道怪」の解説

夜道怪(やどうかい)

日本妖怪埼玉県伝承で、子どもが行方不明になることを「夜道怪に連れ去られた」などと言った。「宿かい」「ヤドウケ」ともいい、諸国を巡りながら修行をする高野聖正体とする説もある。

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世界大百科事典(旧版)内の夜道怪の言及

【高野聖】より

…しかし室町時代末期になると,高野聖の宗教的機能が低下したばかりでなく品性も悪化し,世の嫌われ者になった。これは高野聖の特権として随所で宿を借りながら,悪事をはたらく者があったからで,宿借聖をもじって夜道怪(やどうかい)とよんだり,〈高野聖に宿貸すな,娘取られて恥かくな〉というような地口ができた。また戦国時代には間諜のはたらきもしたために,織田信長は1383人の高野聖を処刑した。…

※「夜道怪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」