外国人不法就労(読み)がいこくじんふほうしゅうろう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「外国人不法就労」の意味・わかりやすい解説

外国人不法就労
がいこくじんふほうしゅうろう

国内の雇用秩序と賃金水準を維持するため,外国人の就労に対しては一定の制限を加えるのが先進各国の通例となっている。日本では,入管法 (出入国管理・難民認定法) で就労の資格のある外国人に就労資格証明書を発行,無資格者を故意に雇用または斡旋した雇用者などに懲役刑を課すことにしている。就労を認めるのは専門的技術者や芸能人,コックなど特殊な分野に限定し,未熟練の単純労働は認めないのが原則となっている。しかし,経済大国の日本に行けば高賃金がもらえるとしてアジア各国から観光や留学の資格で入国し,就労している外国人が数十万人いるとみられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android