外割田村(読み)とわりだむら

日本歴史地名大系 「外割田村」の解説

外割田村
とわりだむら

[現在地名]能代市外割田

東は天内あまない村、西は久喜沢くきさわ村、南は常盤ときわ村。苅橋かりはし川右岸の台地の縁に発達し、背後の台地に畑地が開ける。

天正一九年(一五九一)の出羽国秋田郡知行目録写(秋田家文書)に「三百廿弐石七斗弐升七合 とわりた村 とこ岩村」とあり、文禄元年(一五九二)の秋田実季分限帳(秋田家文書)には「三百三拾石八升八合 外割田村」とある。

外割田村
そとわりでんむら

[現在地名]木曾川町外割田

内割田うちわりでん村の南西に隣接し、玉野井たまのい村の東方に位置。内割田村と合わせて、割田村とよぶこともある。「寛文覚書」による概高一千一九〇石余、田三〇町八畝余・畑三五町四反一畝余の村で、家数五八、人数四一八。寺は本願寺派聞法もんほう寺と、如来によらい(地蔵堂)の二寺があった。内割田村・外割田村近辺の村々で生産された絹紬の織物を割田絹・割田綟子とよび、特産物として知られた。「尾張志」にも「当郡諸村に製造する事、丹羽郡・中島郡に同し、其内にも割田絹を最上とす、又結城もめん、寛大寺もめん等も当郡より織出す」と記しているように、織物生産の盛んな村の一つであった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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