夏井田村(読み)なついだむら

日本歴史地名大系 「夏井田村」の解説

夏井田村
なついだむら

[現在地名]青森市飛鳥あすか 塩越しおこし

東は陸奥湾に面し、南は田沢たざわ村、西は中山なかやま山脈小田川おだがわ(現北津軽郡金木町)、北は八重館やえだて村に接する。

貞享四年(一六八七)検地帳によれば、村高わずかに二・一七三石、うち下々畑四反四畝九歩が〇・四四三石を占める小村。元禄三年(一六九〇)には油川組に属し、村位は下である(平山日記)。享和二年(一八〇二)伊能忠敬の「測量日記」に「海へ一丁斗飛鳥村寄郷」とある。寛政五年(一七九三)の「津軽領海辺通 御見分御道筋御休泊附並村高里数調帳」(市立弘前図書館蔵)に「高三斗四升 同村より 賀渡沼村続三丁余 但近年潰村ニ相成人家無御座候」とあり、天明飢饉で一時廃村状態であったのであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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