売切(読み)うりきり

精選版 日本国語大辞典 「売切」の意味・読み・例文・類語

うり‐きり【売切】

〘名〙
売り尽くすこと。売ってそれでおしまいにすること。
洒落本・禁現大福帳(1755)三「時花立(はやりたっ)た代物を売切(ウリキリ)にするはきつい損」
返還などの条件をつけないで売り渡すこと。現在の売却の意。
結城氏新法度(1556)四〇条「持たる所人のかたへうりきりの状わたし」

うり‐き・る【売切】

[1] 〘自ラ下二〙 ⇒うりきれる(売切)
[2] 〘他ラ五(四)〙 品物全部売ってしまう。売りつくす。
※虎寛本狂言・河原太郎(室町末‐近世初)「定て酒ももはやうり切たで有うとおもふて迎に参た

うり‐き・れる【売切】

〘自ラ下一〙 うりき・る 〘自ラ下二〙 全部売れてしまう。売れてなくなる。
黄表紙・的中地本問屋(1802)「仕込んだる草紙、みな売切れてしまひ」

うり‐きれ【売切】

〘名〙 売れてなくなること。売りきれること。
東京学(1909)〈石川天崖〉二五「少し遅く行けば売り切れと云ふことになる」

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