壱番町(読み)いちばんまち

日本歴史地名大系 「壱番町」の解説

壱番町
いちばんまち

[現在地名]富山市一番町いちばんまち

越前えちぜん町の東に続き、北陸街道(巡見使道)に沿う両側町。本町のうち。富山城の大手先から東に壱番・弐番・三番と順番につけられた。寛文六年(一六六六)の御調理富山絵図にみえ前田利次による町割当初からの町。天保一二年(一八四一)の富山町方旧事調理によれば、延宝三年(一六七五)の細野焼けとよばれる大火後、富山城の大手先にあたる要地ゆえ、その品格を保つため、棟高く家作りするよう藩から命じられ、御救銀などの補助が与えられたという。安永八年(一七七九)の本家数三一・貸家数二四、二丁目まであった(「町方旧記抜書」前田家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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