墨打(読み)すみうち

精選版 日本国語大辞典 「墨打」の意味・読み・例文・類語

すみ‐うち【墨打】

〘名〙
墨縄で線を引いて印をつけること。
※舜旧記‐慶長一五年(1610)六月一二日「其前に両人狩衣〈白〉・烏帽子墨壺を両人として持、同大工金とを持て木に墨打の儀式あり」
② 前もって手をうっておくこと。
小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下「所謂伏線は後にかならず出だすべき趣向あるを数回前に些と墨打をして置くなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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