塩鶴(読み)しおづる

精選版 日本国語大辞典 「塩鶴」の意味・読み・例文・類語

しお‐づる しほ‥【塩鶴】

〘名〙 鶴の肉を塩漬けにしたもの。また、その吸い物。血の道にきくという。
※俳諧・毛吹草(1638)四「松前〈略〉塩鶴」
評判記色道大鏡(1678)一〇「さすが都なれども、武家に近づかざれば、かかるひねくさき塩鶴(シホヅル)などを、殊外の馳走とおもへるにや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の塩鶴の言及

【ツル(鶴)】より

…鶴は秋から冬にかけては鷹狩で捕獲されたものなどが料理されたが,それ以外の季節では塩漬が用いられた。《毛吹草》(1638)には松前の名産として塩鶴の名が記されている。料理としては〈汁,せんば,酒浸(さかびて),其他色々〉と《料理物語》(1643)に見える。…

※「塩鶴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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