場の理論(読み)バノリロン

デジタル大辞泉 「場の理論」の意味・読み・例文・類語

ば‐の‐りろん【場の理論】

空間的に離れた二つの粒子間に作用する力は、電磁場重力場などの物理的場と相互作用し、場を変動させることにより伝わるとする理論。場を量子化し、量子論的に扱う場合は場の量子論という。

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精選版 日本国語大辞典 「場の理論」の意味・読み・例文・類語

ば【場】 の 理論(りろん)

物理学で粒子どうしが電磁力核力重力などの場を通じて作用するという考え。また、その理論に立脚して展開される電磁場の理論および核力の場の理論。
心理学人間行動環境条件を磁場モデルで解明するゲシュタルト学派の理論。

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世界大百科事典(旧版)内の場の理論の言及

【グループ・ダイナミクス】より

…集団に関する調査・実験・臨床研究がなされるようになったのは1920‐30年代のアメリカであり,レウィンKurt Lewin(1890‐1947)を中心とする社会心理学者によって体系化された。レウィンは集団を心理学的な力の場であるとし,個々の事象を集団の構造との関係でとらえようとする〈場の理論field theory〉を提唱した。グループ・ダイナミクスによる主要な研究としては,集団の凝集性,集団圧力と集団標準,集団目標,集団移動,集団の構造的特性,リーダーシップなどに関する実験的分析がある。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」