堤館村(読み)つつみだてむら

日本歴史地名大系 「堤館村」の解説

堤館村
つつみだてむら

[現在地名]黒石市二双子にそうし

黒石城下北方にあり、南は二双子村、西は飛内とびない村に接する。高館たかだて川・川の流れを利用した湿地要害の城があったため名が起こったといわれる(黒石風土記)。この城は二双子館ともいわれる。南北朝時代の「山辺政所」をここに比定する説もある(同書)

天和年間(一六八一―八四)堤館新田といわれたようだが(黒石風土記)、貞享四年(一六八七)検地帳では本村になっている。弘前藩浪岡組に属し、田畑の面積・村高は、江戸時代を通じてほとんど変わらない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報