城ノ内町(読み)じようのうちちよう

日本歴史地名大系 「城ノ内町」の解説

城ノ内町
じようのうちちよう

[現在地名]八幡市八幡城ノ内

平谷びようだに町の南にあり、平谷町道が大道おおみちに接するところから山本やまもと町までの大道沿い両側八〇間半の町並石清水いわしみず八幡宮参道大坂口への道沿いにあったため、早くから町場化したと思われる。慶長五年指出帳(「石清水八幡宮史」所引)によれば、地子負担の町家三五軒。

南北朝期すでに当町屋敷地の売買が行われており、貞治六年(一三六七)一一月一九日付の尼円妙屋敷地売券(唐招提寺史料)には

<資料は省略されています>

とあって、二〇日ばかり前の一〇月二七日付の図師田所連署紛失状(同史料)が添えられている。さらに八年後の永和元年(一三七五)六月、買主の筑後法眼行実が松王に譲渡した際の法眼行実屋敷譲状(同史料)には、「合口参丈八尺五寸」としてその四至に「限西大道、限東堀、限南類地、限北際目」とあり、屋敷地増加の様子がわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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