均衡成長理論(読み)きんこうせいちょうりろん(英語表記)balanced growth theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「均衡成長理論」の意味・わかりやすい解説

均衡成長理論
きんこうせいちょうりろん
balanced growth theory

経済成長のためにはすべての産業均衡をとりつつ,同時に拡大しなければならない,とする R.ヌルクセに始まる一連理論。彼は経済発展の主たる阻害要因を資本形成の不足と考え,その原因は投資の有効需要不足にあるとした。そしてこの投資需要創造の手段として全産業の同時拡大を提唱したのである。この立場論者は経済開発について,一つの産業の重点的発展ではなく,相互に需要を創出しうる関連産業の同時的かつ均衡のとれた発展を図るような政策を有利と見る。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android