地獄巡(読み)じごくめぐり

精選版 日本国語大辞典 「地獄巡」の意味・読み・例文・類語

じごく‐めぐり ヂゴク‥【地獄巡】

〘名〙
焦熱地獄阿鼻地獄など、地獄のあちこちをめぐり歩くこと。
浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)夢路のこま「末社末社の宮めぐり、ぢごくめぐりを思ひ出す」
私娼窟をめぐり歩くこと。
※歌舞伎・梅雨小袖昔八丈(髪結新三)(1873)序幕「地獄(ヂゴク)めぐりでもして、明日の朝まで死んだやうに寐てえものだ」
③ 温泉地などの観光コースで、絶えず煙や熱湯などが噴出している数か所の地点をめぐり歩くこと。
随筆西遊記(1795)五「肥前国雲仙が嶽は西国の名山なり。〈略〉それより沙彌案内して地獄(ヂゴク)めぐりす」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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