在果(読み)ありはつ

精選版 日本国語大辞典 「在果」の意味・読み・例文・類語

あり‐は・つ【在果】

〘自タ下二〙
寿命の終わる最後まで生き続ける。天命を全うする。
古今(905‐914)雑下・九六五「ありはてぬ命待つまのほどばかり憂きことしげく思はずもがな〈平貞文〉」
② 同じ状態をいつまでも続ける。終わりまでそこにいる。
紫式部日記(1010頃か)消息文「さりとて、心にくくもありはてず、〈略〉情なくひきいれたる」
③ 同じ状態が続いていって、ある結果にいたる。
源氏(1001‐14頃)藤裏葉「かうもありはてなむと心寄せわたる事なれば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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