在方諸覚書(読み)ざいかたしよおぼえがき

日本歴史地名大系 「在方諸覚書」の解説

在方諸覚書
ざいかたしよおぼえがき

一冊

原本 有馬家(旧家老)

解説 久留米藩領八郡に関し、大庄屋の支配域である組ごとに古高・役高、城下からの距離および庄屋もしくは聞次、町別当の名前、組の俵印を掲載する。ほかにも四大郡(上三郡=生葉・竹野・山本三郡、上下妻郡=上妻郡・下妻郡、両郡=御井・御原二郡、三潴郡)ごとの古高・役高、正徳四年春免極時の田畠畝数、郡ごとの村数・山口高(朱印高)、貞享元年の郡中総畝数・畝掛銀高および町の人口・人別銀高、郡中の同名村・同名文字違・同字別名、一里塚の間道法町数、二一河川の流出地と流入河川、郡中山二一ヵ所、筑後川筋船渡一八ヵ所の川幅・舟数、池五ヵ所の場所と縦横の長さ、本文組山中村の名付、高札場、三宿の宿駕数、総郡役をかける事項や場所、大庄屋列と給米高、普請下役の配当高と氏名を記載する。成立は不詳だが、内容とほかに同種本がみられないことから、宝暦七年に家督を継いだ六代有馬内蔵助時代に自家の参考として書留めた記録とされる。

活字本久留米市史」第八巻・資料編近世I

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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