土蜂(読み)ツチバチ

デジタル大辞泉 「土蜂」の意味・読み・例文・類語

つち‐ばち【土蜂】

膜翅まくし目ツチバチ科の昆虫総称。体は大形で黒色腹部は長く大きく、金色の毛が密生し、横縞のあるものが多い。雌は、地中に潜むコガネムシ幼虫に卵を産みつける。 春》
クロスズメバチ俗称。じばち

ゆする‐ばち【土蜂】

アナバチ古名。〈和名抄

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精選版 日本国語大辞典 「土蜂」の意味・読み・例文・類語

つち‐ばち【土蜂】

〘名〙
ハチ(膜翅)目ツチバチ科に属するハチの総称。比較的大形で体長二~三センチメートル、腹部は一般に細長い。体は黒色で、多くは黄色・褐色などの横じまがある。花の蜜に集まり、雌は地中のコガネムシの幼虫を捕え、麻痺させて卵をうみつけ、幼虫のえさにする。日本にはハラナガツチバチ、オオモンツチバチなど約二〇種が分布する。〔多識編(1631)〕
② 昆虫「あなばち(穴蜂)」の異名。《季・春》 〔大和本草(1709)〕

ど‐ほう【土蜂】

〘名〙
土中に巣を作る蜂。あなばち。ゆするばち。つちばち。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
② 似我蜂(じがばち)のこと。〔本草和名(918頃)〕

ゆする‐ばち【土蜂】

〘名〙 昆虫「あなばち(穴蜂)」の古称。〔十巻本和名抄(934頃)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「土蜂」の解説

土蜂 (ツチバチ)

動物。ツチバチ科の昆虫の総称

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