土生田館跡(読み)とちゆうだたてあと

日本歴史地名大系 「土生田館跡」の解説

土生田館跡
とちゆうだたてあと

[現在地名]村山市土生田 楯ノ内

土生田集落の東方、西へ舌状に延びる標高一一四メートルの台地上にある中世城館跡。昭和六三年(一九八八)一部の発掘調査が行われた。天正年間(一五七三―九二)安食大和守の築城と伝える。東側の尾根続きを深い空堀で断ち切り、西・南・北の三方に二重の水堀がめぐり、南側によくその痕跡をとどめ、西側に土塁を残す。比較的よく原形をとどめている。大宮おおみや神社後方の主郭部は一段高まりをみせ、表土下の岩盤をくりぬいた円や角の柱痕が多数確認され、数棟の掘立柱建物があったと推測され、ここから南側に下る急斜面に虎口があったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android