国枝金三(読み)くにえだ きんぞう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「国枝金三」の解説

国枝金三 くにえだ-きんぞう

1886-1943 大正-昭和時代前期の洋画家
明治19年2月1日生まれ。関西美術院鹿子木孟郎(かのこぎ-たけしろう)にまなぶ。大正5年二科展初入選,12年二科会会員。13年小出楢重(ならしげ)らと大阪に信濃橋洋画研究所を創立。都会風景を得意とした。昭和18年11月20日死去。58歳。大阪出身。

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世界大百科事典(旧版)内の国枝金三の言及

【明治・大正時代美術】より

…また坂本繁二郎は,東洋的な,浪漫的な心情を,光と影の色面に表現する独自の絵画世界をつくりだした。このほか二科会は,熊谷守一(もりかず)(1880‐1977),正宗得三郎(1883‐1962),中川紀元(きげん)(1892‐1972),鍋井克之(1888‐1969),小出楢重,国枝金三(1886‐1943),黒田重太郎(1887‐1970),林倭衛(しずえ)(1895‐1945),硲(はざま)伊之助(1895‐1977),関根正二,古賀春江,東郷青児(1897‐1978)ら,大正・昭和期の洋画界をリードする数多くの新人を世に出している。 二科会結成と同じ年,前年世を去った岡倉天心の一周忌を期して,日本画の横山大観,下村観山,木村武山(1876‐1942),安田靫彦,今村紫紅に洋画の小杉放庵を加えて,開店休業状態になっていた日本美術院が,洋画部も新たに設けて再興されている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」