囲籾(読み)かこいもみ

精選版 日本国語大辞典 「囲籾」の意味・読み・例文・類語

かこい‐もみ かこひ‥【囲籾】

御触書天明集成四五・安永三年(1774)正月「当午年豊作候は、於御料所も囲籾被仰付候に付」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「囲籾」の意味・わかりやすい解説

囲籾
かこいもみ

囲米 (かこいまい) ともいう。江戸時代幕府非常時にそなえて,諸藩町村などに命じて備蓄した籾米備荒貯蓄目的であったが,中期以降は米価調節にも利用された。

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世界大百科事典(旧版)内の囲籾の言及

【囲米】より

…江戸時代,幕府や藩がみずから,あるいは家臣・町人・農民に命じて貯蔵させた米穀。長期の保存に耐える籾を用いることが多いので囲籾ともいう。幕府自身の囲米としては,幕初から年貢米の一部が米蔵に蓄えられており,1843年(天保14)には江戸浅草御蔵に14万石のほか小菅,大坂,二条,駿府など合計55万石であった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」