囲穀(読み)かこいこく

精選版 日本国語大辞典 「囲穀」の意味・読み・例文・類語

かこい‐こく かこひ‥【囲穀】

〘名〙 江戸時代、幕府諸大名町人に命じて、城内や市街郷村倉庫などに貯蔵させた米穀事変飢饉などに備え、また、米価調節などの目的で行なったもの。長期の保存にたえる籾(もみ)が主用されたため囲い籾ともいう。米の少ない山間地方では麦、アワヒエなどの雑穀が多く用いられたが、貯穀歩合は高百石につき、米ならば一斗、雑穀ならば二斗を標準とした。囲い籾。囲い米。〔禁令考‐前集・第四・巻三六・寛政元年(1789)九月一七日〕

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