四岳・四嶽(読み)しがく

精選版 日本国語大辞典 「四岳・四嶽」の意味・読み・例文・類語

し‐がく【四岳・四嶽】

[1]
[一] 古代中国で、諸山の鎮とした四方の山。東岳は泰山、西岳は華山、南岳は衡山、北岳は恒山。天子巡狩(じゅんしゅ)の際、その方面の諸侯を、この四岳の下で召見した。〔春秋左伝‐昭公四年〕
[二] 古代中国で、堯帝の臣下で(一)の方面の諸侯を統率した義仲、義和、和中、和叔の四人をいう。
平治(1220頃か)上「三皇五帝の国をおさめ、四岳八元の民をなづる」 〔書経‐堯典〕
[2] 〘名〙
① 古代中国で、四方の諸侯を統率した官。〔詩経箋‐大雅・崧高〕
② 転じて、四方の武士諸国の武士。
吾妻鏡‐治承四年(1180)四月二七日「偏所天道之扶也。因之、如有帝王三宝神明之冥感、何忽無四岳合力之志

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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