四国遍礼霊場記(読み)しこくへんろれいじようき

日本歴史地名大系 「四国遍礼霊場記」の解説

四国遍礼霊場記
しこくへんろれいじようき

七冊 寂本著

版本 四国大学凌霄文庫ほか

解説 四国霊場八十八ヵ所の解説書。題箋は「四国霊場記」。寂本は紀伊高野山の学僧で、真念が提供した資料により本書を執筆した。寂本自序は、貞享五年。元禄二年の刊記には「四国礼霊場記」とある。各札所の寺名・所在地・本尊縁起宝物などについて説くほか、境内図を載せており、内容豊富である。八十八ヵ所の順によらず、各札所の番数も記していない。金毘羅権現など番外寺院五ヵ寺の記載もある。

活字本 伊予史談会双書第三集(四国遍路記集)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報