喜茂別村(読み)きもべつむら

日本歴史地名大系 「喜茂別村」の解説

喜茂別村
きもべつむら

[現在地名]虻田あぶた郡喜茂別町字喜茂別・字伏見ふしみ・字さかえ・字福島ふくしま・字川上かわかみ・字留産るさん・字比羅岡ひらおか・字相川あいかわ・字尻別しりべつ・字福丘ふくおか・字鈴川すずかわ・字御園みその・字知来別ちらいべつ・字双葉ふたば・字金山かなやま・字中里なかさと・字花丘はなおか・字富士見台ふじみだい

大正六年(一九一七)から昭和二七年(一九五二)六月まで継続した村。大正六年四月虻田真狩まつかり村のうち字喜茂別・字尻別・字ノボリエンコロマップ・字オロエンシリベツ・字目名めなの五区域を分離して喜茂別村が成立、二級町村制を施行(市町村沿革台帳)。蝦夷全図ではシリベツ川の支流筋に「キモツペ」と記される。「廻浦日記」に「ルシヤンより半日路も上りてキモベツと云有るよし。此処より上は其沢数股に分れて何れとも別ちがたきよし」とある。また「丁巳日誌」(報志利辺津日誌)にはキモウヘツのほか、近隣のフルホク、ルオサエなどの地名がみえ、いずれも漁小屋や丸木船があり、「アフタ土人漁場」であるという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報