問につらさがまさる(読み)とうにつらさがまさる

精選版 日本国語大辞典 「問につらさがまさる」の意味・読み・例文・類語

とう【問】 に つらさがまさる

悲哀憂愁に沈んでいるとき、人に問い慰められて、かえって悲痛を新たにされる。
※続古今(1265)雑中・一六八八「ふく風もとふにつらさのまさるかななぐさめかぬる秋の山里〈藤原定雅〉」
[補注]次の「うたたね」(一二四〇頃)のような類似した形の用例もある。「これやさはとふにつらさの数々に涙を添ふる水茎の跡」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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