唐津内沢町(読み)からつないさわまち

日本歴史地名大系 「唐津内沢町」の解説

唐津内沢町
からつないさわまち

[現在地名]松前郡松前町字唐津からつ・字西館にしだて・字愛宕あたごなど

近世から明治三三年(一九〇〇)まで存続した町。近世は松前城下の一町。唐津内沢川沿いの町。シャクシャインの戦に関連して「津軽一統志」に唐津内沢と町名がみえる。文化六年(一八〇九)の家数八五・人数二八二(「村鑑下組帳」松前町蔵)松浦武四郎は「小商人、番人、水主、船方等多く住す。此流れの向に新井田嘉藤太此処へ被下ニ相成屋敷有。水車有」と記しており(「蝦夷日誌」一編)船乗りが多かったことがわかる。新井田邸跡は現在北海道唯一の孟宗竹林となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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