唐人歌(読み)トウジンウタ

デジタル大辞泉 「唐人歌」の意味・読み・例文・類語

とうじん‐うた〔タウジン‐〕【唐人歌】

江戸中期からはやった、中国音をまねた流行歌。「かんかんのう」の歌など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「唐人歌」の意味・読み・例文・類語

とうじん‐うた タウジン‥【唐人歌】

〘名〙
① 江戸中期から明治初期にかけて行なわれた唐音をまねた流行歌。特に、長崎の中国人から伝えられた清楽(しんがく)の「九連環」の歌が江戸・京・大坂などで流行し、これが転じて「かんかんのう、きうれんす」の歌となり、唐人踊りに合わせて盛んにうたわれた。
狂歌卜養狂歌集(1681頃)秋「その比(ころ)世にはやる唐人(タウジン)うたとて」
② 転じて、わけのわからない歌のこと。

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