咸鏡山脈(読み)かんきょうさんみゃく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「咸鏡山脈」の意味・わかりやすい解説

咸鏡山脈
かんきょうさんみゃく / ハムギョンサンメク

朝鮮半島北東部の東海岸(日本海側)寄りに、北東から南西に走る山脈。山体は花崗片麻(かこうへんま)岩、花崗岩からなる。山脈中には朝鮮第二の山である冠帽峰(2541メートル)をはじめ、渡正山(2201メートル)、机上峰(2277メートル)、万塔山(2205メートル)などの2000メートル級の高峰がそびえ、いわゆる朝鮮のアルプス地帯である。

[魚 塘]

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世界大百科事典(旧版)内の咸鏡山脈の言及

【咸鏡道】より

…現在は朝鮮民主主義人民共和国に属し,後述のように2直轄市,3道に分かれている。
[自然]
 本道の中央を北東から南西方向へ標高2000m以上の咸鏡山脈が走り,本道のほぼ全域を山地が覆っている。咸鏡山脈の南東斜面はところどころに数百mの断層崖を発達させた山地が日本海沿岸まで迫り,広い平地がほとんどみられない。…

※「咸鏡山脈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」