和・韲(読み)あゆ

精選版 日本国語大辞典 「和・韲」の意味・読み・例文・類語

あ・ゆ【和・韲】

(「あふ(和)」から転じて室町時代頃から用いられた語。多くの場合、終止形は「あゆる」の形をとる)
[1] 〘他ヤ下二〙 =あえる(合)(一)③
塵袋(1264‐88頃)一〇「調美に物をあゆると云ふは、つねにはの字なり。(アユ)るに春の梅を以てすなどいへり。和の字を用る事もあり」
[2] 〘自ヤ下二〙 =あえる(合)(二)〔日葡辞書(1603‐04)〕

あえ あへ【和・韲】

〘名〙 (動詞「あえる(和)」の連用形名詞化) 魚介類野菜などを、酢、みそ、ごまなどに混ぜあわせて調理すること。また、そのもの。あえもの。「みそあえ」「ごまあえ」など。
※浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)三「海鹿(ひじき)おあへ此たんぽぽ、扨もむましと舌鼓

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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