味鋺村(読み)あじまむら

日本歴史地名大系 「味鋺村」の解説

味鋺村
あじまむら

[現在地名]北区くすのき町味鋺・西味鋺にしあじま玄馬げんば

庄内川の北岸に位置し、東は勝川かちがわ(現春日井市)、北は如意によい村と接する。小牧(現小牧市)に至る小牧街道が村を通る。康治二年(一一四三)の尾張国安食荘立券文(醍醐寺文書)に「十八条味鏡里卅六町」とみえるのをはじめとして中世史料には味鏡とある。「尾張志」は「延喜神名式・本国帳等に味鋺と書けるが本字なるを中むかしより鋺の字を鏡に誤りて沙石集に尾張国味鏡といふ所云々と記し康正二年「造内裡段銭并国役引付」に拾貫文玉泉寺領尾州味鏡分段銭と見えたるが如く諸書に誤りしるし」と記し、「味鏡」「味鋺」の混用は、単に誤用であるとする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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