吹入(読み)ふきいれる

精選版 日本国語大辞典 「吹入」の意味・読み・例文・類語

ふき‐い・れる【吹入】

[1] 〘自ラ下一〙 ふきい・る 〘自ラ下二〙 風が吹いて中にはいるようにする。吹き込む。
※能因本枕(10C終)七八「風いみじう吹いれて夏もいと涼し」
[2] 〘他ラ下一〙 ふきい・る 〘他ラ下二〙 吹いて、あるものの中に入れる。
平家(13C前)六「小倉山の嵐に烏帽子を河へ吹入(フキイレ)(高良本ルビ)られ」

ふき‐い・る【吹入】

[1] 〘自ラ四〙 風が吹いて中に入りこむ。吹き込む。また、ある感じが心などにさっとはいりこむ。
※枕(10C終)七六「風いみじうふき入りて」
[2] 〘自他ラ下二〙 ⇒ふきいれる(吹入)

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