向唐門(読み)むかいからもん

精選版 日本国語大辞典 「向唐門」の意味・読み・例文・類語

むかい‐からもん むかひ‥【向唐門】

〘名〙 妻入り唐門。前後に唐破風(からはふ)が見えるのでいう。向かいは妻入りをさす。〔新編武家雛形(1655)(古事類苑・居処一二)〕

むこう‐からもん むかふ‥【向唐門】

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世界大百科事典(旧版)内の向唐門の言及

【唐門】より

…屋根に唐破風(からはふ)を持つ門のことで,唐破風を門の両側面に持つものを平(ひら)唐門,正面および背面に持つものを向(むかい∥むこう)唐門と呼ぶ。遺構としては南北朝時代のものが最古である。…

【門】より

…寺院では塔頭(たつちゆう)の門などに多い。 唐(から)門は屋根全体を唐破風造にしたもので平安時代からあり,唐破風が側面に見える平(ひら)唐門と,唐破風を正面に見せた向(むかい)唐門(図7)とがある。軒先に唐破風をつけただけの門も唐門と普通呼ばれているが,建築術語としては,屋根を支える垂木(たるき)が全部唐破風のような反転曲線からなっているものだけをいう。…

【唐門】より

…屋根に唐破風(からはふ)を持つ門のことで,唐破風を門の両側面に持つものを平(ひら)唐門,正面および背面に持つものを向(むかい∥むこう)唐門と呼ぶ。遺構としては南北朝時代のものが最古である。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」