同挿頭(読み)おなじかざし

精選版 日本国語大辞典 「同挿頭」の意味・読み・例文・類語

おなじ【同】 挿頭(かざし)

(「かざし」は髪や冠にさす花や枝)
① (「おなじかざしをさす」の言い方で) 同じ境遇になる、同じような生活をする、同様な行動をとるの意に用いる。
※後撰(951‐953頃)恋四・八〇九「わがやどと頼む吉野に君しいらばおなじかざしをさしこそはせめ〈伊勢〉」
② 互いに血縁関係にあること。また、その人々。
源氏(1001‐14頃)常夏朝臣(あそむ)や、さやうの落葉をだに拾へ、人わろき名の、後の世に残らむよりは、おなじかざしにて慰めむに、なでうことかあらむ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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