吉之丸(読み)よしのまる

日本歴史地名大系 「吉之丸」の解説

吉之丸
よしのまる

[現在地名]桑名市吉之丸

桑名城本丸の東南にある一画で、上級藩士の屋敷地。東は揖斐いび川に面し、北・西・南とも堀で囲まれている。元和三年(一六一七)藩主となった松平(久松)定勝は翌四年に吉之丸を築造。東の部分には藩主の別邸と馬小屋、西南端には藩の米蔵がある。明治維新以後は本丸跡地も当町の地籍に属した。明治三年(一八七〇)に別邸と馬小屋を壊して練兵場とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報