古謝村(読み)くじやーむら

日本歴史地名大系 「古謝村」の解説

古謝村
くじやーむら

[現在地名]沖縄市古謝こじや

宮里なーざとう村の南にあり、東は具志川ぐしちやー間切江洲いーし(現具志川市)。クジャーとよばれる。美里んざとう間切に属する。集落の西側段丘上には津嘉山森ちかざんむいという元島の伝承をもつ丘陵があり、一帯にはグスク時代の遺跡(津嘉山森遺跡)や万暦元年(一五七三)九月一二日建立の墓碑(津嘉山森墓碑)がある。「おもろさうし」巻一四の二一に「一 こゑく世のぬしの(越来世の主が)/こちやおりつちに(古謝降り口に)/むつまたはけらへて(六股を作って)/かみしもの(上下〔北南の人々が〕)/みもんする御くら(見物する御蔵)/又 あかる世のぬしの(上る世の主が)」とある。「むつまた」は六本柱の高倉のことで、穀物を保管する倉庫であるが、その下は祭祀が行われる聖なる場所でもある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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