古知之庄村(読み)こちのしようむら

日本歴史地名大系 「古知之庄村」の解説

古知之庄村
こちのしようむら

[現在地名]夢前町古知之庄

夢前川を挟んで糸田いとた村の北西に位置する。「和名抄」に記載される餝磨しかま巨智こち郷の遺称地とされ、中世には巨智庄とよばれた。慶長国絵図に「こちの庄」とみえ、古知庄・古知ノ庄などとも記される(正保郷帳・天保郷帳など)正保郷帳では田方七一〇石余・畑方一四五石余。宝永六年(一七〇九)当村から塩田しおた村と杉之内すぎのうち村が分村した(「届書」清瀬家文書)。宝永年間の前之庄組高反別帳写(同文書)によると高一千四一石余(反別田方四六町九反余・畑方二二町二反余)で、うち古知之庄村分五七七石余・杉之内村分三二八石余・塩田村分一三五石余、ほかに新田高五〇石余があり、うち古知之庄村分四三石余・杉之内村分三石余・塩田村分三石余であった。天保郷帳では当村の高六三七石余。文化一一年(一八一四)の小物成訳書(姫路神社文書)には山役・柿渋役・山伐札運上・栗役・川運上がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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