口畑村(読み)くちはたむら

日本歴史地名大系 「口畑村」の解説

口畑村
くちはたむら

[現在地名]加茂町大字例幣れいへい 口畑

瓶原みかのはらのうち北辺の山際に立地し、信楽しがらき街道が山地に入る入口にあたる。古くは北隣の奥畑村一村であったと伝える(京都府地誌)恭仁くに京跡ともされる山城国分寺跡の東北にあたり、近江と結ぶ信楽街道沿いの地であるから、早くから開かれた地と思われる。

承応二年(一六五三)までは津藩藤堂家の知行地であった(宗国史)。享保一四年(一七二九)の山城国高八郡村名帳には瓶原郷五ヵ村の一として村高一三五・〇三石を記すが、瓶原郷五ヵ村はそのすべてが例幣使料として、伊勢・日光への毎年の奉幣使のために割かれていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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