口止・口留(読み)くちどめ

精選版 日本国語大辞典 「口止・口留」の意味・読み・例文・類語

くち‐どめ【口止・口留】

〘名〙
① ある事を他人に話すのを禁じること。口外することを禁じること。くちがため。くちふさぎ。
浄瑠璃・堀川波鼓(1706頃か)上「世間の口どめせんためにわざとたはふれしかけし迄」
② 相手の反駁(はんばく)を封じること。納得させること。
※浄瑠璃・松風村雨束帯鑑(1707頃)三「重ねて御へんが口どめに、兄にあらざる証拠を見せん」
江戸時代、各藩が領内物資を藩外へ移出することを禁じること。津留(つど)め。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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