参勤交代・参覲交替(読み)さんきんこうたい

精選版 日本国語大辞典 「参勤交代・参覲交替」の意味・読み・例文・類語

さんきん‐こうたい ‥カウタイ【参勤交代・参覲交替】

〘名〙 江戸時代、幕府が中央集権制確立のために一定期間、諸大名を江戸に参勤させた制度。慶長七年(一六〇二前田利長の江戸参勤を早い例とするが、家光の時、寛永一二年(一六三五)の武家諸法度改定によって制度化され、在府、在国は一年交代を原則とした。大名妻子人質として江戸居住を義務づけられた。大名は、往復と二重生活とによって出費が多くなり、財政は窮迫した。反面、交通施設は整備され、文化が交流するなど、この制度が各方面に及ぼした影響は大きかった。参勤。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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