危気(読み)あぶなげ

精選版 日本国語大辞典 「危気」の意味・読み・例文・類語

あぶな‐げ【危気】

(形容詞「あぶない」の語幹接尾語「げ」の付いたもの)
[1] 〘名〙 (多く「あぶなげ(が)ない」の形で用いる) あぶなそうなこと。不安に思う点、また、気持。あやうげ。
※土井本周易抄(1477)三「復せうずと云も、よろづの道に順て、あぶなげもないぞ」
草枕(1906)〈夏目漱石〉一「間三尺も隔てて居れば落ち付いて見られる。あぶな気なしに見られる」
[2] 〘形動〙 あぶなそうで、不安なさま。
※書陵部本春のみやまぢ(1280)一一月一五日「馬はいと脚弱きに、あぶなげなれど」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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