印物(読み)しるしもの

精選版 日本国語大辞典 「印物」の意味・読み・例文・類語

しるし‐もの【印物】

〘名〙
① あかしとすべきもの。証拠の品。
書紀(720)神武即位前戊午年一二月(北野本室町時代訓)「天神の子(みこ)亦多(さは)にあり。汝が、君(きみ)とする所(ところ)、是実に、天神の子ならば、必ず表物(シルシモノ)有らむ。相示(あひみ)せよ」
しるしをつけたもの。しるしのついた品。
怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉九「お印物(シルシモノ)提灯を燃やしてしまって、殿様申訳がないぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android