南郷(宮崎県北部の地名、旧町名)(読み)なんごう

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

南郷(宮崎県北部の地名、旧町名)
なんごう

宮崎県北部、東臼杵(ひがしうすき)郡にあった旧村名(南郷村(そん))。現在は美郷町(みさとちょう)の南部を占める地域。2006年(平成18)同郡西郷村、北郷村と合併して町制施行、美郷町となった。入郷地帯(いりごうちたい)の南部を占める。小丸(おまる)川の上流部にあたるが、旧村域の南部は支流渡川(どがわ)の流域である。九州山地内にあって平地はほとんどなく、わずかに中心地神門(みかど)付近に小丸川沿いの小盆地があるのみである。日向(ひゅうが)市と国道446号で、延岡(のべおか)市と国道388号で結ばれる。江戸時代は延岡藩領であった。農林業が主体でシイタケ栽培が盛ん。神門にある神門神社は三十三面の古鏡(県指定有形文化財)を保存し、本殿は国の重要文化財に指定されている。

[横山淳一]

『『南郷村史』(1996・南郷村)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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