南本所元町御用屋敷(読み)みなみほんじよもとまちごようやしき

日本歴史地名大系 「南本所元町御用屋敷」の解説

南本所元町御用屋敷
みなみほんじよもとまちごようやしき

[現在地名]墨田区両国りようごく一丁目

南本所元町の北、入堀の北岸にある。西は本所藤代ほんじよふじしろ町、北は伊勢津藩藤堂氏屋敷。もとは南本所村のうち元町の北側、回向えこう院前の明地で、貞享二年(一六八五)一二一坪が両国橋番請負人加右衛門・作左衛門の両名に与えられ、町屋となり年貢諸役などを負担した。元禄一六年(一七〇三)家作御免の町屋となり、両国橋辻番所の助成地とされた。享保四年(一七一九)本所奉行の廃止に伴い御用地に召上げられ、町奉行持となり、本所道役清水八郎兵衛・家城善兵衛両人に預けられて元町御用屋敷と称した。なお当町は年貢地で、地方は代官支配とされた。享保一五年には入堀端と堀に架かる小橋(駒留橋)脇が埋立てられて添地となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android