南佐木村(読み)みなみさきむら

日本歴史地名大系 「南佐木村」の解説

南佐木村
みなみさきむら

[現在地名]川本町南佐木

三原みはら村の北、田窪たくぼ村の東、木谷きだに川上流域左岸に位置し、中世は佐木郷(三原郷)に含まれ、村内白地しらじ温湯ぬくゆ城の支城が築かれていた(荘厳寺文書)。元禄一〇年(一六九七)石見銀山領村々覚に南佐木村とみえ、田方二五七石余・畑方二五石余、年貢高は米一五五石余・銀二〇六匁余、小物成は鉄穴役銀一〇匁・藪役二匁余、家数は本家五七・門屋二九、人数三一八、鉄砲一挺がある。寛政元年(一七八九)の御巡見様御案内帳(平田家文書)によれば高二八三石余、反別田四六町七反余・畑方一三町三反余、家数一一一・人数四六六、牛四五・馬三。平田家による鑪経営が行われ、江戸後期から明治初頭まで最盛期であった(平田家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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