千畳閣(読み)せんじようかく

日本歴史地名大系 「千畳閣」の解説

千畳閣
せんじようかく

[現在地名]宮島町 大町

厳島神社の鎮座する入江の北東側の丘(塔の岡)にあり、厳島神社末社豊国とよくに神社本殿ともされるが、大経だいきよう堂とも、また建物の大きいことにより千畳閣とも通称される。現在は絵馬を掲げる。

「厳島道芝記」は大経堂として「読経所なり、桁行十三丈・梁行七丈 俗に千畳敷と云ふ。四方の外側幅八尺の縁、惣欄干なり、(中略)豊臣大閤筑紫凱陣の時、天正十年に建立なり、此堂において終に読経なし、只諸人納涼の所なり」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報